居合道とは

居合道は、居合つまり立会いに対する言葉です。居合道の歴史は古く、今から450年位前にさかのぼり、室町幕府の時代からとされています。(永禄、天正の頃。)居合道の始祖は林崎甚介重信(はやしざき じんすけ しげのぶ)公とされています。

 

そもそも武術とは、日々の稽古修練により、自己の心身を鍛え、 神を高める手段であり、自ら好んで攻撃する事を固く戒め、平和を希求する高い精神性があります。争いを好まない反面、ひとたび必要となれば徹底して戦い、相手の生命を奪う事を躊躇わないという対極性を抱合しています。

 

 

居合道は、刀は抜いておらず、鞘の中にあり、相手の敵意、害意を感じ、相手が敵となった時、それに対してはじめて抜くものであります。一度抜いたのならば、必ずその 一刀にて、敵を斬り勝つものであります。つまり、敵の不意打ちの攻撃に対して、一瞬の間をも置かず、居合わせて抜刀し敵に勝つ、鞘放れの一刀で勝負を決める剣技であります。